-アトピー性皮膚炎の治療ガイド-


トップページの目次

1.アトピー性皮膚炎の原因

2.アトピー性皮膚炎の対策

3.アトピー性皮膚炎に効果効能があるサプリメント

4.サプリメント以外での予防改善

5.アトピー性皮膚炎に関係する治療法

6.アトピー性皮膚炎に処方される漢方薬


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アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の原因は、現在の生活環境が昔と違って細菌の無い超清潔社会になったため、戦う相手がいなくなった体の免疫がバランスを崩して、体に入ってくるダニの死骸やホコリそして特定の食品などに過剰に反応して独特の皮膚炎を起こすのがアトピー性皮膚炎です。これがアトピー性皮膚炎を含めたアレルギー反応の原因です。

アトピー性皮膚炎のアレルギー反応についてもう少し詳しく解説しますと、人間の免疫システムには細菌に対する細菌型免疫と、吸血ダニや寄生虫に対するIgE抗体とマスト細胞(肥満細胞)を使ったIgE型免疫の2つのシステムがあります。しかし現在は細菌があまりいない、清潔な環境のため細菌型免疫システムが小さくなり、IgE抗体型免疫システムが大きくなり免疫のバランスが崩れてしまったのです。

アトピー性皮膚炎の対策

アトピー性皮膚炎の対策としては、炎症を抑える抗炎症対策と免疫のバランスを回復するための体質改善 対策とがあります。

アトピー性皮膚炎に効果効能があるサプリメント

抗炎症対策のサプリメント

OPC(オリゴメトリック・プロアントシアニジン)

甜茶

ビオチン

ビタミンA(β-カロテン、レチノール)

ビタミンB2

ビタミンB6

ビタミンC

体質改善対策のサプリメント

シソ エゴマ

食物繊維

乳酸菌

●サプリメント選びのワンポイント・アドバイス

抗炎症対策のサプリメント

  • OPC(オリゴメトリック・プロアントシアニジン)は炎症した時に発生する活性酸素を除去したうえ、ビタミンCの働きを高めます。
  • 甜茶の成分GODポリフェノールに抗炎症作用があります。
  • ビオチン、ビタミンA,B2,B6は皮膚や粘膜の健康を保ち、免疫力を高める作用があります。
  • ビタミンCは炎症物質の生産を抑制したうえ、働きも阻害します。毎食後500~1000mg程度を服用してください。

体質改善対策のサプリメント

  • シソ エゴマの有効成分はαーリノレン酸です。アレルギー体質は動物性脂肪のアラキドン酸の過剰摂取が原因とされてますので、αーリノレン酸を積極的に摂ることにより体質を改善されます。
  • 乳酸菌を使って腸内環境を整えると、体全体の免疫機能が正常になるといわれてます。
  • 水溶性食物繊維やオリゴ糖は乳酸菌などの善玉菌のエサになり腸内環境を整えます。

サプリメント以外での予防改善

食事面では食物アレルゲンの食品が明らかに判っている時は、それを除きましょう。

その他にはアラキドン酸を含んだ肉類や甘い物は避けて、αーリノレン酸を含んだ魚類やビタミン類が豊富な果実や野菜を中心としたバランスのいい食事を摂るように心がけてください。

日常ではこまめに掃除をしてホコリやダニなどを避けて、汗や毛糸などの衣類などで体を刺激しないように注意してください。

肌を清潔に保つためにお風呂は毎日欠かさずに入り、お風呂上りは水分や油分の補給などで十分にスキンケアを行ってください。

アトピー性皮膚炎に関係する治療法

アレルギー症状「アナフィラキシー」の自己注射薬

IgA腎症の「扁桃(へんとう)切除とステロイド剤投与」の併用治療

アトピー性皮膚炎の症状を緩和する乳酸菌「ラクトバチルス・アシドフィルス L-92株」

子宮内膜症のロイコトリエン拮抗薬(きっこうやく)を使った治療法

尋常性白斑や尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎には新紫外線療法「ナローバンドUVB」

スギ花粉症の早期治療法

ぜんそく重症患者向けの新薬オマリズマブ(商品名ゾレア)

食物アレルギーを食べて治す 「経口免疫療法」

花粉症の「舌下減感作療法」と「シダトレン」

乳幼児アトピー性皮膚炎のスキンケア


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アトピー性皮膚炎に処方される漢方薬

漢方軟膏

アトピー性皮膚炎に処方される漢方薬

実証

  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
    皮膚炎、皮膚そう痒症のかゆみの緩和のほか、高血圧症状の緩和にも用いられます。かゆみ、発疹のほか、のぼせ、赤ら顔、目の充血、不眠、頭痛などがある場合に用いられます。
  • 消風散(しょうふうさん)
    湿疹、じんましん、皮膚そう痒症など皮膚疾患に用いられます。長年にわたって治らない湿疹で、患部のかゆみが強く、気候が暖かくなると悪化するなどの特徴があるときに効果があります。
  • 治頭瘡一方(ぢずそういっぽう)
    おもに子どもの湿疹、皮膚炎に用いられます。頭や顔にかさぶたやただれができ、かゆみが強いときに有効です。
  • 葛根湯(かっこんとう)
    胃腸のじょうぶな人の湿疹やじんましんに用いられます。初期のかぜにともなう炎症全般にも有効です。
  • 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
    湿疹、皮膚炎、熱性疾患などに用いられます。熱が高く、のどが渇く、水をよく飲む、発汗が激しい、顔がほてるなどの症状があるときに有効です。
  • 越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)
    アトピー性皮膚炎、湿疹に用いられます。むくみ、口渇、汗が出る、尿の出が悪い、せきが出るなどの症状がある場合に効果があります。

中間証

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
    皮膚疾患の初期や湿疹、じんましん、水虫などで乾燥しているものと、アレルギー性湿疹にも有効です。皮膚症状のほか、神経質で胸脇苦満があるときに効果的です。
  • 温清飲(うんせいいん)
    アトピー性皮膚炎、湿疹、皮膚そう痒症、口内炎などに用いられます。皮膚のかゆみや熱感がみられるときに有効です。
  • 柴胡清肝湯(さいこせいかんとう)
    神経質で「癇」(かん)の強い子どもの湿疹の治療に用いられます。皮膚が浅黒く、手のひらや足の裏に汗をかきやすい、腺病質(リンパ節が腫れやすく、湿疹、粘膜の炎症などをおこしやすい)などがあるときの体質改善に有効です。
  • 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
    慢性化したにきび、鼻炎、扁桃炎に用いられます。皮膚が過敏な子どもの体質改善に用いられるほか、鼻や、耳、扁桃に炎症をおこしやすい人に有効です。
  • 五苓散(ごれいさん)
    尿量減少、のどの渇き、むくみ、水滞などの症状に用いられます。
  • 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
    微熱、食欲不振、胸脇苦満、関節痛などがある場合の体質改善に用いられます。

虚証

漢方薬は、自分の証に合ったものをお選び下さい。

「証」の判定は証の自己判定テストご利用ください。

  • 実証は生理機能が高まった状態を意味して、外見は健康そうに見えます。
  • 虚証は体力がなく、生理機能が衰え、抵抗力も低下した状態を意味します。
  • 中間証は実証または虚証のどちらも偏らず、それぞれの特徴を半分ずつもつ場合を意味します。

漢方薬の解説


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