-アトピー性皮膚炎の症状を緩和する乳酸菌「ラクトバチルス・アシドフィルス L-92株」-


アトピー性皮膚炎の症状を緩和する乳酸菌「ラクトバチルス・アシドフィルス L-92株」

「ラクトバチルス・アシドフィルス L-92株」の二重盲検試験

カルピス健康・機能性食品開発研究所は、同社保有の乳酸菌「ラクトバチルス・アシドフィルス L-92株」(以下、L.アシドフィルスL-92株)を用いた食品を継続摂取することで、アトピー性皮膚炎の症状が緩和されることを二重盲検試験(ヒト試験)で確認しました。

文部科学省実施の児童生徒対象の「アレルギー疾患に関する調査研究」(小中高生:有効回答1277万3554人)によると、アレルギー性鼻炎9.2%(約117.5万人)、喘息5.7%(約72.8万人)、アトピー性皮膚炎5.5%(約70.3万人)の患者数がいることがわかりました。

アレルギーのなかでもアトピー性皮膚炎は、子どもの発症が多く、年齢を経るにつれて治る傾向にあるようですが、成人になっても続く人や再び発症する人もいます。

アトピー性皮膚炎は、皮膚にかゆみが起きるアレルギーで、皮膚生理機能の異常やハウスダスト・食物成分による過剰反応などが要因のひとつといわれています。

長期間の特別な対処法が必要で、短期間ではなかなか改善されないアレルギーとして知られています。

同社では、保有乳酸菌の一つである「L.アシドフィルスL-92株」が花粉症・通年性アレルギー性鼻炎の症状緩和の働きがあることを確認しました。前の年、同じI型アレルギーであるアトピー性皮膚炎においても同様の働きがあるかどうかの試験を実施し、有効性が示唆されたため、プラセボ対照二重盲検試験を実施し、治療の補助に役立つかどうかを調べていました。


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アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎の原因は、現在の生活環境が昔と違って細菌の無い超清潔社会になったため、戦う相手がいなくなった体の免疫がバランスを崩して、体に入ってくるダニの死骸やホコリそして特定の食品などに過剰に反応して独特の皮膚炎を起こすのがアトピー性皮膚炎です。これがアトピー性皮膚炎を含めたアレルギー反応の原因です。

アトピー性皮膚炎のアレルギー反応についてもう少し詳しく解説しますと、人間の免疫システムには細菌に対する細菌型免疫と、吸血ダニや寄生虫に対するIgE抗体とマスト細胞(肥満細胞)を使ったIgE型免疫の2つのシステムがあります。しかし現在は細菌があまりいない、清潔な環境のため細菌型免疫システムが小さくなり、IgE抗体型免疫システムが大きくなり免疫のバランスが崩れてしまったのです。

乳酸菌は細胞性免疫を活性化、つまり、細菌型免疫システムを活性化して、IgE抗体型免疫が優位に偏った免疫システムのバランスを改善することが期待できるのです。


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アトピー性皮膚炎の症状

年代によって症状の現れ方は異なりますが、思春期以降は、首のまわりが黒ずみ、皮膚が苔癬化(たいせんか:厚ぼったく、きめが荒い状態)して、強いかゆみを訴えます。

顔面に紅班が生じるケースもあり、角質が剥がれ落ちてしまうこともあります。季節によって症状の重さは変化します。通常は夏季に軽減し、冬季は乾燥して悪化します。


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